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The end of summer [ためになった情報]

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日本の夏といえば、これ。ですね。最近、蚊取り線香が恋しくなって、買ってしまいました。ぼくは、学生時代、夏はこいつといつも一緒に乗り切っていました。充満する煙。はい。やっぱり風情があるんですよね。これがある風景、そして匂い。。そういうものがなくなりつつある(もしくはなくなってしまった)現代の景色に、ぼくは古き良き日本の夏を、とても求めてしまいます。そしてこの映画がとてもみたくなります。

小早川家の秋 [DVD]

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1961年作の小津安二郎監督作品、小早川家の秋。これは「こはやがわ」と読みます。この作品はゆうなれば、古き良き平和な日本の夏がつまった日本(にっぽん)の夏、模範ムービーです。そしてなんと贅沢なカラー映画!小津が演出する素晴らしい日本の夏がカラーでみられるという優れものです。小津ってカラー作品があるの?とお思いの方がいらっしゃるとおもいますが、後期の作品の死ぬまでの6作品がカラーで撮られています。遺作となった「秋刀魚の味」の一個前の作品です。作品の内容は、どうでもいいのです笑、これは日本の夏の模範ムービーなので、作品の世界、匂い、空気、時間を堪能する作品なのです。ではいきましょう。

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まずは、原節子をカラーで観る。もう素晴らしいですね。美しい。この作品の舞台が大阪、京都なので、登場する俳優さんはみんな関西弁をしゃべります。ぼくはその土地の人間じゃないんだけど、おそらくすごく上手い関西弁、京都弁をみなさん披露しているんだとおもいます。とにかく聞いていて気持ちがいい。とても気持ちを穏やかにしてくれます。ちなみに、原さんだけが、関西弁をしゃべりません。

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小津映画には、蚊取り線香がよくでてきます。ものすごく小道具に細心のこだわりをみせる監督なので、みていてとてもおもしろいのです。蚊取り線香は横ではなく、縦なんです。

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にっぽんの夏のおやじの基本スタイルです。これこそが「正しさ」だとぼくはおもうのです。現代が忘れかけている「かっこよさ」これが正しい夏のスタイル。

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そしてビール。瓶であることが重要だと思います。小津映画のビールはいつも瓶です。この俳優は加東大介という俳優で、ぼくがとても好きな俳優の一人です。巨匠といわれる監督にとても好かれていて、小津、成瀬の映画にはかなりの作品に出演しています。見た目じゃないんですよね、味なんですよ。



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浴衣に、喪服に、洋服、。ここまで美しく着こなされると、もうため息しかでません。美しい女優。観ているだけで、説得力がある。この作品は、とても豪華な俳優陣であふれかえっています。その豪華な顔ぶれをみるのもこの作品の楽しみ方。ちなみに写真の女優は、新珠三千代、司葉子。

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夏の景色に溶け込む夏休み子供。小津映画には、よく子供がでてきます。いまの子供たちとはどこか違う感じです。いつもおもうんだけど、小津映画にでてくる子供は大抵、くそ生意気笑。

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スイカを食べる浴衣姿の杉村春子。日本(にっぽん)って感じがしていいですね。これぞ夏!貫禄という言葉は、この女優にあるとおもいます。

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家族で囲む日本の夏。こういう風景にとても憧れます。みんながバラバラの今の日本には、とても別世界な風景ではないでしょうか?なんか哀しくなりますが。しかしこの映画はほんとに贅沢な映画だなとおもいますね。はい、たしかにこの映画は「変」ではあります。こんな世界、リアルじゃないよ、という意見はあって、至極まっとうだとおもいます。しかし小津映画の魅力はリアルさではないのです。いってしまえば、映画なんてリアルかどうかなんてどうでもいいのです。技術と説得力は必ずしもイコールではないのです。引きつけられるかどうか、その映像に魅力があるかどうか?なのではないでしょうか?この映画の「夏」はリアルではないけど、ぼくにとっては、説得力のある映画なのでした。






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