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その他の映画スタッフ(外人篇) [ためになった情報]

映画には、じつにさまざまな人たちが、制作にかかわっています。前回のカメラマンに引き続き、そのさまざまな人たちを特集してみましょう。まずは、プロデューサーから。企画・立案・予算編成・資金調達・脚本依頼・キャスティング・ロケハンその他プリ・プロダクション期間を経て、監督の指揮下での撮影管理、そして編集・宣伝・配給公開等のポストプロダクションの仕事。プロデューサーは、生まれ出る一本の映画が作品として巣立つまでのすべての面倒をみることになる。

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<左/セルジュ・シルベルマン右/ルイス・ブニュエル>
セルジュ・シルベルマン。1917年ポーランド生まれ。30年振りにヨーロッパ映画界にかえってきたルイスブニュエルを、「小間使いの日記」から、遺作の「欲望のあいまいな対象」まで、製作し続けた。

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<代表作>穴(ジャック・ベッケル)、自由の幻想(ブニュエル)、ディーバ(ジャン・ジャック・ベネックス)、乱(黒澤明)

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<左端/ジャン・ポール・ベルモンド 右端/ジョルジュ・ド・ボルガール>
ジョルジュ・ド・ボルガール。ゴダールの盟友、彼なくしてヌーヴェルヴァーグは語れない。ジャック・リヴェットの「修道女」が時の政府から公開禁止され、破産状態に追い込まれたボルガールを、ゴダールが「メイド イン USA」で救ったのは、二人の友情を示す感動的な話だ。

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<代表作>勝手にしやがれ(ゴダール)、気狂いピエロ(ゴダール)、女は女である(ゴダール)、軽蔑(ゴダール)、小さな兵隊(ゴダール)

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<右/ピエール・ブロンベルジュ>
ピエール・ブロンベルジュ。50年代、のちにヌーヴェルヴァーグの作家たちとして、世界の映画界に革命をもたらすこととなる卵たちに短編映画を撮らせ、世に送りだした。アラン・レネ、ゴダール、トリュフォー、ジャック・リヴェット、アニエス・ヴァルダなど。ヌーヴェルヴァーグの監督たちは、皆彼のもとから巣立った。

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<代表作>女と男のいる舗道(ゴダール)、ピアニストを撃て(トリュフォー)、草迷宮(寺山修司)、ピクニック(ジャン・ルノアール)

次は、美術監督です。英語でいえば、アート・ディレクター、プロダクション・デザイナーなどと言われます。映画のセットはもちろん、衣装、小道具にいたるまで、総合的に目を光らせていく仕事。作品自体のルックスを決めるといえば、監督、カメラマンあたりが浮かぶと思うが、実際は美術監督の力も大きいわけであります。そのむかし、黒澤明と宮崎駿との対談にて、宮崎駿は、実写映画なら、美術がやりたい!とおっしゃっていました。そして映画「七人の侍」での衣装について熱く語っておられました。では。


何が映画か―「七人の侍」と「まあだだよ」をめぐって

何が映画か―「七人の侍」と「まあだだよ」をめぐって

  • 作者: 黒澤 明
  • 出版社/メーカー: スタジオジブリ
  • 発売日: 1993/08
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)




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ケン・アダム。彼の特徴といえば、近未来SF&ファンタジー系の豪華なセットだろう。彼の担当した作品が、キューブリック監督の代表作「博士の異常な愛情(または私は如何にして心配するのをやめて水爆を愛するようになったか)」、007シリーズ。これを聞けば納得の事と思われる。デカイ世界地図があるだだっぴろい作戦室、007シリーズのクライマックスに毎度登場するスペクターの要塞。もともと「メトロポリス」や「カリガリ博士」に触発されて映画界にはいっただけのことはあるのである。

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<代表作>007ドクターノオ、007ゴールドフィンガー、007は二度死ぬ、バリーリンドン(キューブリック)

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アレクサンドル・トローネル。フランスの美術監督。彼の特徴というか、特技はフランス的な、パリらしさが漂うセットを創る名人だということです。そしてディテールの天才。ですからスタジオには、本物と見間違えるほどのリアルなセットが出現してしまうのです。ビリーワイルダー監督の映画「アパートの鍵貸します」での、ニューヨークの巨大ビジネスオフィスや、映画「北ホテル」での本物さながらのパリの街並み。

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もともと映画の世界にはいるまでは、画家だった。

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<代表作>アパートの鍵貸します(ビリーワイルダー)、昼下がりの情事(ビリーワイルダー)、情婦(ビリーワイルダー)

次は脚本家です。わりと脚本は監督が書いたりすることも多いのですが、つまり監督・脚本だれだれ、みたいな感じでクレジットされていますよね。でもハリウッドでは、脚本家と監督は、べつになっていることが多いです。つまり大作になればなるほど、分業でやるような傾向があります。そして作家性の強い監督なんかがやる、わりと小規模な映画(単館系という言い方がありますが)だと、監督脚本になっているような感じですね。でもこのへんはどちらがいい、というのは難しいですね。どちらにも良い点悪い点があったりするので。でもひとついえるのは脚本はとても大事なものだということです。ここで映画の半分は出来上がったようなものではないでしょうか?一番難しいのはセリフだとぼくは思いますね。セリフが多すぎると映画になりません、かといって演出力がないと、セリフなしのシーンに躍動感がでません、だからセリフでごまかしたりすることもあるんでしょうけど、そのバランスでしょうね、難しいのは。だから何度も何度も直したりするのが、普通です。だから脚本ができあがるまでが、一番シビアな作業段階のような気がします。では。

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ジャン・クロード・カリエール(左)。ルイス・ブニュエルとのコンビが有名な脚本家。ブニュエルの映画には、ユーモアや笑いがあります。世間的には、この笑いのセンスは、ブニュエルの持ってる資質と思われていますが、意外にぼくは、このカリエールの資質も多いに影響をあたえているのではないかと思っています。初期のキャリアにジャック・タチとの仕事があることからも、そんな気がしています。
<代表作>小間使いの日記、自由の幻想、存在の耐えられない軽さ、ブルジョアジーの秘かな愉しみ。

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ジョン・ミリアス。いかつい顔のおひとですけど、作風もまさにこのイメージです。「力」が「力」を倒す世界。男気とか義侠心(ぎきょうしん)とか。でも実際の彼は子供のころ喘息もちだったそうです。だから余計に強さに憧れたりするのでしょうか?彼のかかわった作品群をみれば分かります、「強くなりたい」という叫びが。

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<フランシス・フォード・コッポラ>
<代表作>ダーティハリー、デリンジャー(監督も)、地獄の黙示録(原作、製作)、大いなる勇者

またまたざっとその他のスタッフを列挙しましたが、今回はあまり表にはとりあげられない地味なスタッフを取り上げました。とくに美術なんてのはほとんど取り上げられませんよね。でもとても縁の下の力もちな存在なのです。日本でも、成瀬巳喜男監督の作品などもこの美術の功績が、とても大きいとよくいわれています。以上。

<番外篇>

番外編と称して、ちょっとマニアックなスタッフを取り上げてみたいと思います。それは、タイトルバックデザイナーという人たちです。つまり映画のタイトルバックをつくる人たちです。タイトルバックとは?とお思いのかたには、まず映像をみた方がわかりやすいでしょう。



このように映画のオープニングを粋で瀟洒(しょうしゃ)なアニメーショングラフィックで飾る、そしてそれをデザインする仕事の人たちです。この映像は「007シリーズ一作目のDR.NO」のオープニングです。めちゃくちゃかっこいいです!そしてこれをつくったのが、
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モーリス・ビンダー、という人です。ニューヨーク生まれのデザイナー。有名なジェームスボンドが銃口に向けて銃を撃つシーンは彼の創作。

このようなモダンなタイトルバックをみせられたら、真似したくなりますよね。日本の監督にも、このようなモダンなタイトルバックに影響をうけた人がいました。




これは市川崑監督の角川映画「天河伝説殺人事件」です。この映画は懐かしいですね。当時中学生のぼくは、やたら宣伝されていた(角川15周年記念作品だったため)ので、ついついみにいきました。
つぎは、この作品です。



このタイトルバックをはじめてみたときは、ほんとに痺れましたね!これはかっこいい!なんて洒落てるんだ!とおもいました。こんなオープニングから始まったら、もう興奮でしょうね!この映画は、(もう有名ですよね)アルフレッド・ヒッチコックの作品「北北西に進路を取れ」です。タイトルバック最後に本人がカメオ出演しています、もうお約束ですよね。いや、この作品は本編も大好きな映画です。これぞ娯楽映画だな!っておもいます。そしてこれをデザインしたのが、

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ソール・バス、という人です。ニューヨーク生まれのデザイナー。彼はもうタイトルバックといえば、「ソール・バス」といわれるくらい超有名な人であります。もちろん代表作などをきけば知っている映画も多いです。<代表作>悲しみよこんにちは、めまい、サイコ、七年目の浮気、ウエストサイドストーリーなど。
ソールバスは、意外と日本にもなじみがある人で、

ソールバス コーセー.jpg minoltaソールバス.jpg
こんなのをデザインしたのもこのお方であります。ですからソールバスは日本でも知名度はかなりあるのではないかとおもいます。とまぁ〜タイトルバックデザイナーという非常に影にかくれたスタッフを紹介しましたけど、ほんとに映画にはいろんなスタッフが関わっていて、その道のベテランがいるというのが、なんとも素敵なことだとおもいます。
















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